多重債務者の多いギャンブル仲間内で「最強スプリンター」と一目置かれるのが、自営の運送業者K(40代後半)。とにかく、仲間や金融業者から迅速、俊敏に融資を受けては短期で返済する寸借(ちょっと借りる)の帝王が、険しい表情で口を開いた。
「実は切羽詰まって、ネットで見つけた某ソフト闇金に申し込んだんですが、そこが情報抜き(実際は融資せず、個人情報だけ抜いて名簿業者に売却)だったようで…。それ以降、トサンやトゴの悪徳業者から連絡が殺到して参りました」。
昨今、SNS上ではソフト闇金や個人間融資などの名目でカモを募る違法高利貸が暗躍。刑事罰の対象となる出資法の上限金利(現在は年20%)をはるかに超えるトサン(利息が10日で3割=年利1095%)、トゴ(10日で5割=年利1825%)といった暴利も当たり前というから驚きだ。
「ちょっと不安になって、複数の法律事務所に相談したんですが、言うことが全く違うんですよ。『まだ貸してもいないのに(逮捕の)リスクを承知でむちゃする業者はいない。無視すればいい』と言う弁護士さんもいれば、『職場や家庭への嫌がらせ、押し貸し(勝手に口座に振り込み暴利を要求)のリスクも高いですから。すぐ、うちの事務所に依頼された方がいい』と脅してくる関西弁の司法書士もいて…。暴利の違法闇金はもちろん、もうけ主義の法律事務所も油断できない。ここは危険を回避し、金策を練り直します」。
冷静な判断でリスクを回避した多重債務界の最強スプリンターK。ここは競走馬の最強スプリンターを決めるスプリンターズSで資金繰りを改善だ。人気でもモレイラ&サトノレーヴに逆らえない。個人的に日本競馬史上の最強スプリンターと言えばサクラバクシンオー。馬なりで進出し、直線一気に突き抜けた94年スプリンターズS(引退レースで日本レコード)から31年。父ロードカナロア、母の父サクラバクシンオーのサトノレーヴが、全国の自転車操業の皆さんに希望の灯をともす! はず(笑い)。




