7月5日に川崎で行われた2歳特別のシャイニングスター賞(1400メートル)を2着に大差で圧勝した浦和のヒーローコール(牡、小久保)。騎乗した左海騎手は「余力十分だからスケールはでかいね。これが本当というか、これぐらい走らなきゃおかしい馬。まだ全然、遊んでいるけど」と苦笑いだった。その前走、デビュー2戦目の船橋の2歳特別はゴール寸前で差されて鼻差の2着だが、あれは展開のあやだという。1頭になり、直線で遊んでいたところを外から一気に来られたもの。敗因ははっきりしていた。「長いところがいいよね、きっと。800メートル(の新馬戦)で差し切るぐらいだからね」。出負けを克服したデビュー戦も能力の一端。距離延長は望むところというわけだ。

◆川崎11R若武者賞 3連勝の▲ナイトオブバンド、2連勝の○ウインドフレイバー、どちらも無傷の連勝街道を歩んで不思議ない存在だが、ここは川崎経験の差も考えてヒーローコールに◎。3走前のような展開のあやがなければ勝ち切れていい。単勝(1)、馬連(1)-(3)(9)(4)(6)。【牛山基康】