英国王室主催のロイヤルアスコット開催が、週明けの16日(火曜)に開幕します。
20日(土曜)までの5日間の開催中に行われる重賞は19(うちG1は8つ)。最終日のG1クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスには昨年に続く挑戦となるサトノレーヴ(牡5、堀、父ロードカナロア)と、こちらは初挑戦のルガル(牡6、杉山晴、父ドゥラメンテ)が参戦。ロイヤルアスコット開催で初となる日本調教馬の優勝に挑みます。4日目までの注目レースを紹介しましょう。
【ロイヤルアスコット開催 G1レースの日程】
・6/16(火) クイーンアンS(4歳上、芝直線1600メートル)
・6/16(火) キングチャールズ3世S(3歳上、芝直線1000メートル)
・6/16(火) セントジェームスパレスS(3歳牡、芝1590メートル)
・6/17(水) プリンスオブウェールズS(4歳上、芝1990メートル)
・6/18(木) ゴールドC(4歳上、芝3990メートル)
・6/19(金) コモンウェルスC(3歳、芝直線1200メートル)
・6/19(金) コロネーションS(3歳牝、芝1590メートル)
・6/20(土) クイーンエリザベス2世ジュビリーS(4歳上、芝直線1200メートル)
<火曜・クイーンアンステークス>
初日の16日(火曜)の注目は英、愛、仏の2000ギニー優勝馬が激突するG1セントジェームズパレスステークス(芝1590メートル)です。
主役は英2000ギニー(芝1600メートル)で、のちに愛2000ギニー馬となるグスタードを完封したボウエコー(牡3、父ナイトオブサンダー)でしょう。先頃発表されたワールドベストレースホースランキングでは3歳馬でトップのレーティング126ポンド。ここの結果次第でマイル路線の主役に躍り出ることは間違いなさそうです。コンビを組む20歳の新鋭、ビリー・ロックナン騎手の手綱さばきにも注目です。グスタードはここも2番手候補。道悪の仏2000ギニー(芝1600メートル)を制したライフ(牡3、父シーザムーン)も良馬場では分が悪そうです。この2頭に割って入れば前走、サンダウン競馬場のリステッド競走のヘロンステークス(芝1600メートル)を5馬身半差で完勝した“ゴドルフィン”のトークオブニューヨーク(牡3、父ウートンバセット)になりそうです。
<水曜・プリンスオブウェールズステークス>
水曜日に行われるG1プリンスオブウェールズステークス(芝1990メートル)には、昨年の凱旋門賞馬ダリズ(牡4、父シーザスターズ)が出走します。今シーズンは4月のG1ガネー賞(芝2100メートル)と5月のG1イスパーン賞(芝1850メートル)を連勝。4歳になって、さらに進化しています。 これを迎え撃つ地元、英国のオンブズマン(牡5、父ナイトオブサンダー)は3月のG1ドバイターフ(芝1800メートル)と、帰国して出走したG3ブリガディアジェラードステークス(芝1990メートル)を連勝中。昨年のG1プリンスオブウェールズステークスでは直線で前が塞がる不利を跳ね除けて優勝。続くG1英インターナショナルステークス(芝2050メートル)では、最後追うのをやめたダリズ(6着)を破っています。
もう一頭挙げれば今季初戦のG1タタソールズゴールドカップ(芝2100メートル)を強い内容で制したアルマカム(牡5、父ロペデヴェガ)。昨年のG3ブリガディアジェラードステークスではオンブズマンを2着に退けていて、ここが試金石になりそうです。
<木曜・アスコットゴールドカップ>
木曜の華はこの開催の名物レースのG1アスコットゴールドカップ(芝3990メートル)です。主役は昨年6月のG3バーレーントロフィー(芝2600メートル)から長距離戦を5連勝中のスカンディナヴィア(牡5、父ジャスティファイ)です。このカテゴリーの絶対王者だったキプリオスの引退と入れ替わるように連勝街道を歩み始めました。
2番手以下は差は少なく混戦ムード。昨年のこのレースを7馬身差で完勝したトローラーマン(セン8、父ゴールデンホーン)、前走のG2ヨークシャーカップ(芝2800メートル)で3頭横一線の混戦を制して覚醒を思わせたヒーブ(牡4、父フランケル)、トローラーマンやスカンディナヴィアと好勝負しているスウィートウイリアム(セン7、父シーザスターズ)あたりにもチャンスがありそうです。
<金曜・コロネーションステークス>
金曜のメインは3歳牝馬によるG1コロネーションステークス(芝1600メートル)です。
ここには英、仏、愛の1000ギニーを制したエイダン・オブライエン厩舎の馬たちがエントリーしています。中心はG1英1000ギニーで7着からG1愛1000ギニー(芝1600メートル)で巻き返しに成功したプリサイス(牝3、父スタースパングルドバナー)。前走を見る限り、アタマひとつ抜けているようです。トゥルーラヴ(牝3、父ノーネイネヴァー)は英1000ギニー(芝1600メートル)を制したもののG1愛1000ギニーはプリサイスに2馬身半差の2着。コースが替わって、どこまで差を詰められるか。
仏1000ギニーを制したダイヤモンドネックレス(牡3、父セントマークスバシリカ)は14日(日曜)のG1仏オークスに向かう模様で、ここは回避となりそうです。
(ターフライター奥野庸介)
※競走成績等は2026年6月12日現在



