9日の大井競馬場。この日の6Rで誘導馬デビューを果たしたカフジフェニックス(せん9)の鞍上には松浦師の姿が。現役時代に管理していた同馬の騎乗員を買って出たという。「7Rも乗っていいの?」と予定になかった次のレースも騎乗。「楽しかったです」と笑顔で誘導を終えた。
同馬の担当だった田島厩務員の進言がきっかけで誘導馬となった。「クロフネ産駒の芦毛が誘導馬にいいと聞いていたので、調教師に話してみたんです」。その話をしたのは誘導馬担当の坂口さん。「今まで見てきてクロフネの芦毛はみんな順応性があっていいんですよ」。先輩誘導馬のクリールマグナム(せん16)もクロフネ産駒。性格が似ているところも多いという。
「この子に関しては(誘導馬に)なれるという自信があったので」と田島厩務員。松浦師は「誘導馬にさせてもらえることは馬主さんにとっても自分たちにとってもうれしいことです」。まずは無事にセカンドキャリアの第1歩を踏み出した。【牛山基康】