フォーエバーヤング(牡4、矢作)が昨年3着の雪辱を果たし、米国競馬の頂点、世界最高峰のダートG1を制した。好スタートを決めて2番手へ。向正面で先頭に立ち、4角ではコーナーワークを生かして手応え十分にリードを広げた。最後に外から昨年覇者フィアースネスが猛追してきたが、並ばせることなく半馬身差で振り切った。
デビュー以来ずっと手綱を取ってきた坂井瑠星騎手(28)は、ゴール後に大きくガッツポーズ。馬上インタビューでは「素晴らしい馬ですね。夢のような気持ちです。実は自信がありました。世界中で活躍してスーパースターだと思います」と喜びを表した。
昨年のケンタッキーダービー、BCクラシックとダートの本場米国では2度とも3着に甘んじていたが、3度目の米国遠征でついに頂点にたどり着いた。矢作師は「日本の競馬界にとって考えられないこと。日本代表がW杯のサッカーで優勝したような感じ。今回、これで負けたらもう望みはないというくらいの仕上げでした」と感無量の表情。
昨年は最内枠からのスタート。包まれるリスクを避けるため前々の3番手につけたが、想像以上のハイペースに巻き込まれての敗戦だった。「世界一の馬にしたい、と思っている。今回はかなわなかったが古馬になって、もっと良くなって、この世代は非常に強い世代と思うが、そのトップに立ちたい」と誓ってから1年。有言実行で世界一の座を射止めた。
矢作厩舎はこれが海外G1・10勝目。21年に日本調教馬初となるブリーダーズC勝利(BCフィリー&メアターフ=ラヴズオンリーユー、BCディスタフ=マルシュロレーヌ)を挙げたデルマーで、またも世界トップクラスの厩舎力を知らしめた。
◆デルマー競馬場 1937年にオープンした米国西海岸のリゾート競馬場。カリフォルニアのサンディエゴから30キロ北に位置する。メインコースは約1600メートルの左回りダートコース。直線は平たんで約280メートル。ダートコースの内側に約1400メートルの芝コース(直線約250メートル)がある。コーナーがタイトで小回り適性が問われる。



