2年目を終えた3歳ダート3冠。今回の「ケイバラプソディー ~楽しい競馬~」では昨年と同様にニッカンコムで掲載されていたダートクラシック番付企画の編成委員が総括。そして今後の課題を挙げ、同番付初代横綱で今年のBCクラシックを制したフォーエバーヤングを管理する矢作芳人調教師(64)にも意見をうかがった。
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セカンドシーズンを迎えたダートクラシック番付の総括をする。2冠馬ナチュラルライズと不来方賞Vから参戦のナルカミとの対決は、3馬身差でナルカミの勝利。堂々の横綱に君臨となった。ただ、ナチュラルライズも3着馬ルクソールカフェには9馬身もの差をつけている。そこ重視して大関に。関脇ルクソールカフェはその後、15日の古馬相手の武蔵野Sを3馬身半差で圧勝。この上位3頭は、今後の日本ダート界を担っていくことになる。
2回目ともなれば、自然と改善点も出てくる。現状の3冠は全て大井。1800メートルと2000メートルのみだ。海外のダートは左回り。日本のダート馬が今後、より世界で活躍するためにも、左回りで実施してはどうだろうか。盛岡1600メートル、大井2000メートル、園田2400メートルと候補を挙げたこともあったが、現実的なところで園田の代わりに船橋2400メートルというのもある。これだと、盛岡は南部杯、大井は帝王賞や東京大賞典、船橋はダイオライト記念と、古馬になってからでもダートグレード競走の番組があり、3歳のうちから走っていて損はないはず。また大井で統一するのであれば、世界唯一の左右両回りコースという特色を生かして、現在施行されている1650メートルも候補に挙げられる。
ここである人に意見をうかがった。初年度のダートクラシック番付の横綱で、今年のBCクラシックを制したフォーエバーヤングを管理する矢作師だ。師はまず3歳ダート3冠について「まず画期的なシステムだよ。ダート馬が重要視されるようになれば生産者も助かる。フォーエバーヤングだって最初からダート3冠を使うプランもあった」と意義を語った。そしてコース変更については「私は大井の人間だから3冠のうち1つは大井に残して欲しいけど、左回りにするという改善の余地はあると思う」と肯定的だった。さらに師は「ただ、今のままだと中央馬の出走資格がきつすぎる。舞台は地方だし、地方馬の立場もあるから難しいと思うけど」と別の課題にも言及。どれが正解かも分からないし、一気に全て解消することはできないが、主催者、競馬ファン、競馬関係者それぞれが、いろんな意見を出して、よりよいものに向かって進んで行くことが大切だ。
【舟元祐二】(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)




