ご存じの通り、今年から青葉賞の開催が1週間早まりました。ダービーまでの間隔は昨年までの中3週から中4週となります。
同じ東京2400メートルを走れるのが青葉賞を選ぶ理由だと思いますが、ここで勝つまで走った時に、ダービーまでの期間で立て直せるのかどうかが課題になります。本番での勝ち馬が創設(84年)から1頭も出ていない要因の1つとして、レース間隔が考えられます。
一方で、中2週となる京都新聞杯からはキズナなどの勝ち馬が出ています。私の厩舎のロジャーバローズもそうでした。京都の方が東京より負担が少ないコースとも言い切れないですし、レース間隔だけが理由とは決めつけられません。
展開の違いも考えられます。同じ東京2400メートルでも、トライアルだとスローペースが多いですが、本番だとつぶし合いもあって流れが速くなりがちです。だから成績が直結しづらいのはあるでしょう。
関西馬にとっては、青葉賞とダービーの両方に出れば、昨年までなら1カ月間で2回の遠征が必要でした。3歳春の時点では長距離輸送の経験が少なく、苦手な馬にとっては大変です。たとえば、うちの厩舎にいたウオッカも、東京への輸送には気を使いました。
そもそも、大前提として皐月賞組が最も強いのは間違いありません。さまざまな要因は考えられますが「青葉賞組はダービーで勝てない」というジンクスができてしまうと、陣営としても出走させづらくなっていたというのはあったでしょう。1週間ずらすことで「それなら使おう」とエントリーしやすくなるのはあると思います。
同じ舞台を走れることは、本来であればプラス材料が多いはずです。(16年青葉賞1着)ヴァンキッシュランもダービーで結果(13着)は出せませんでしたが、青葉賞を勝った時点では本番に向けて自信になりました。
JRAとしても番組編成の見直しは定期的にやるべきだと思いますし、マンネリ化も防ぐ必要があります。今年からスプリングSやチューリップ賞など、ほかのトライアルも1週間繰り上げられたと聞きました。こういった取り組みがどんな変化をもたらすのか、注目していこうと思います。
■珠洲ホースパーク 支援受け復興へ第1歩
角居氏が営む珠洲ホースパークは、地元からの支援を得てようやく復興へ動き出した。珠洲市の今年度予算で「多様な馬の利活用等取組事業支援金」が計上され、サポートを受けることが決まった。今なお地震による被害が残っている水道管や地割れなどを修復した上で、年末には15頭が入れる新厩舎(現在は8頭)が着工する予定。角居氏は「今までも自前でやっていましたが、やっと復旧や復興が始まったということになります。過疎化が進んだ地域での復興のありようが注目されると思いますし、だからこそやりがいもあります」と意気込んでいた。



