真夏のダービーの異名を取るG1トラヴァーズS(ダート2000メートル、サラトガ)が、26日(土曜)に行われます。
出走馬は7頭になりました。日本でも馬券発売がされたG1ケンタッキーダービーを制したメイジ(父グッドマジック)、2冠目のG1プリークネスSでメイジを破ったナショナルトレジャー(父クオリティロード)、そのナショナルトレジャーをG1ベルモントSで退けたアルカンジェロ(父アロゲート)と、今年の3冠勝ち馬が顔をそろえました。これに加えて、本命視されていたケンタッキーダービーで無念の出走取り消しのあと、ベルモントS2着を挟んで7月のG2ジムダンディS(ダート1800メートル、サラトガ)で復活勝利した“幻のケンタッキーダービー馬”フォルテ(父ヴァイオレンス)も参戦。2カ月半後に行われるG1ブリーダーズCクラシック(ダート2000メートル、11月4日=サンタアニタ)の3歳代表を決める顔ぶれとなっています。
トラヴァーズSに3頭の3冠勝ち馬がそろうのは2000年以降で2度目。ケンタッキーダービー馬オールウェイズドリーミング、プリークネスS優勝のクラウドコンピューティング、ベルモントSを制したタップライトが出走した17年は、3歳2月のデビューで、3冠不参加の新鋭ウエストコーストが優勝、春に活躍した馬たちはタップリットの4着が最良の成績となって、新旧勢力が入れ替わる結果となりました。
昨年の優勝馬エピセンターはケンタッキーダービー2着、プリークネスS2着からジムダンディS優勝を経ての参戦、一昨年のエッセンシャルクオリティはケンタッキーダービーで3着ののち、ベルモントSとジムダンディSを連勝して臨みました。トラヴァーズS好走の肝は同じサラトガ競馬場で行われるジムダンディSにあるようです。
米国ではジャスティファイが3冠馬となった18年以降、ここ5シーズンは3冠競走の勝ち馬が、すべて異なっていることは以前も述べましたが、今年はそれに輪をかけた混戦模様になっています。
そんな中にあって不敗の2歳王者として3冠候補となっていたフォルテの前売り1番人気は(再浮上を求める)ファンの声のあらわれでしょう。
唯一の3冠参戦となったベルモントS(ダート2400メートル)の敗因は明らかに距離にあり、距離短縮で臨んだジムダンディS(ダート1800メートル)は着差こそわずか(鼻差)でしたが、この馬の並外れた勝負根性が光りました。
秋に向けて見逃せない一戦になりそうです。
◆G1トラヴァーズS(ダート2000メートル、サラトガ)印 馬番 馬名(レーティング) 騎手 単勝予想オッズ
◎(1)フォルテ(116・80)I・オルティスJr. 2・4倍
◯(2)アルカンジェロ(118・40)J・カステリャーノ 3・5倍
△(3)タピットトライス(116・40)J・オルティス 13・0倍
▲(4)メイジ(119・0)L・サエス 5・0倍
△(5)ナショナルトレジャー(115・75)J・ヴェラスケス 9・0倍
(6)ディスアーム(112・60)J・ロザリオ 9・0倍
<7>スコットランド(108・60)J・アルバラード 13・0倍
※レーティングは北米レーティング委員会(NARC)によるもの(8月13日更新)
(ターフライター奥野庸介)
※競走成績などは2023年8月25日現在



