競馬界のニューヒロインだ! 新人の今村聖奈騎手(18=寺島)が、24年ぶり史上4人目の「ルーキー重賞初騎乗初勝利」を果たした。ハンデ最軽量48キロの2番人気テイエムスパーダ(牝3、五十嵐)と果敢に逃げ、1分5秒8の日本レコードV。記録ずくめの快挙を成し遂げ、JRA所属の女性騎手では藤田菜七子騎手(24=根本)以来2人目、芝では史上初の重賞ウイナーに輝いた。

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今村騎手の快挙を先輩も祝福した。98年北九州記念でトウショウオリオンとのコンビで重賞初騎乗初Vを飾った池添騎手は「チャンスをもらってしっかり結果を出すのは素晴らしい。僕の後ですけどね(笑い)。偉業を達成しても聖奈はおごるようなジョッキーじゃないですし、真面目な子。これから女性ジョッキーを背負っていくひとりだと思います」と活躍を喜んだ。

日頃からアドバイスを送る福永騎手は「上手に乗れていたと思う。4コーナーで後ろを離していたのも良かった。やるべきことをしっかりやれている。まだ始まったばかりだから。まず今は勝った負けたじゃなくて、うまくなることが第一」。4年目で若手ホープの岩田望騎手は「女性騎手でファンの方も大変注目されていたと思いますし、そこで彼女が結果を出したことで、また多くのファンの方が新しく競馬の魅力を感じてくれれば素晴らしいことだと思います」。女性ジョッキーの先輩永島騎手は「初騎乗で結果を出すのはすごいと思う。私も負けないように頑張りたいと思いました」と話した。