ショウナンナデシコが単勝1・3倍の支持に応え、ダートグレード競走4連勝を飾った。今レースは吉田隼人騎手(38)が18年以来2勝目、須貝尚介調教師(56)は初制覇となった。

スタートを決めると、逃げるサルサディオーネを見ながら2番手。2走前マリーンカップと同様の展開になった。直線半ば、ライバルを退けたところへレディバグが強襲。それも首差しのいで連勝を伸ばした。重量58キロでの勝利に吉田隼騎手は「前回55キロから3キロ増えて、さすがに最後苦しそうになったけど、それでも勝ちきってくれたので素晴らしいです」。前走でJpn1かしわ記念を制し、この日も実力を見せつけるレースとなった。

須貝師は「枠順も大外で行く馬が一番内。それを見ながらという、青写真通りの競馬だったと思います」と振り返り、「もっと猛暑になることを想定して、馬と相談しながら」と今後を見据えた。【渡辺嘉朗】

 

ショウナンナデシコ ▽父 オルフェーヴル▽母 ショウナンマオ(ダイワメジャー)▽牝5▽馬主 国本哲秀▽調教師 須貝尚介(栗東)▽生産者 天羽牧場(北海道日高町)▽戦績 22戦9勝(うち地方5戦4勝)▽総収得賞金 2億6394万9000円(うち地方1億7270万円)▽主な勝ち鞍 22年エンプレス杯(Jpn2)、マリーンC(Jpn3)、かしわ記念(Jpn1)▽馬名の由来 冠名+撫子

 

●勝負服

<レディバグ=2着>戸崎騎手 イメージ通りの競馬はできた。道中は促しながらでも最後までしっかり伸びてくれた。勝ち馬が強いです。

<サルサディオーネ=3着>森泰騎手 勝ち馬のプレッシャーがきつかった。58キロもしんどそう。多少気難しさも感じた。

<アールロッソ=4着>町田直騎手 4コーナーをスムーズにさばければ。その分、ロスになったけど、長くいい脚を使ってくれたので、楽しみですね。

<グランパラディーゾ=5着>御神本訓騎手 あの手応えならもうひと踏ん張りしてほしかったけど、理想のレースはできた。レースはうまいので、めどは立ったと思う。

<レーヌブランシュ=6着>松山騎手 スタートもしっかり出てくれて、いいところで流れに乗れたけど、(ペースが)緩むこともなく、今日はマイルの距離が忙しく感じた。

<キムケンドリーム=10着>笹川翼騎手 気の悪さが出た。集中力が続かないですね。内で囲まれた方がいいのかも。