少年少女に夢と希望を。サウジアラビアRC(G3、芝1600メートル、8日=東京)にブーケファロス(牡2、清水英)と参戦する菅原明良騎手(21=高木)は、翌日9日に3年ぶりに行われるジョッキーベイビーズ決勝大会に9年前の13年に出場していた。1着斎藤新、2着松本大輝。後に競馬学校でも再会するライバル相手に4着に入った。

思い出には痛みがともなっている。ゴール後に落馬したことで、表彰式には出られなかった。「景色がぐるんと回って、めっちゃ痛くて。でも、何度も見返しましたね」。初めて大歓声の前で馬を駆る快感、感動は忘れていない。

今は騎手となり、重賞常連の騎手に成長した。「今年出る子も頑張ってほしいですね。僕も一発狙います!」。ブーケファロスを管理する清水英師は菅原明騎手と同じ中山競馬場少年団出身。師も9年前のあの日、金の卵たちの奮闘を見ていた。清水英師は「ためれば切れそう。千六ももちそう」と色気十分だ。人馬で好結果をつかみ、ちびっ子ジョッキーたちへのエールとする。【松田直樹】

◆ジョッキーベイビーズ 各地のポニー競馬大会を勝ち抜いた子どもたちを東京競馬場に招待し、決勝大会が行われる。決勝大会の舞台は直線400メートルの芝コース。第1回は09年で、今年は3年ぶりの開催となる。参加資格は小学4年生から中学1年生まで。