英国王室主催のロイヤルアスコット開催が20日、開幕した。王室関係者が馬車でコースを通り、パドックまでやってくる名物の「ロイヤルプロセッション」では、最初の馬車にチャールズ国王とカミラ王妃が乗って登場した。

昨年9月にエリザベス女王が死去し、国王として迎える初めてのロイヤルアスコット。あらためて、英国と競馬の深い結び付きを感じさせるシーンとなった。

初日は3つのG1競走が組まれ、古馬マイルのクイーンアンSは伏兵トリプルタイム(牡4、K・ライアン、父フランケル)、直線1000メートルのキングズスタンドSはホリー・ドイル騎手のブラッドセル(牡3、A・ワトソン、父タスリート)が勝利。3歳マイル王を決めるセントジェームズパレスSは愛2000ギニー覇者パディントンが英2000ギニー覇者シャルディーンに圧勝した。今年限りで現役引退の意向を発表し、最後のロイヤルアスコット開催に注目が集まるランフランコ・デットーリ騎手は初日、未勝利に終わっている。