ゴールドシップやソダシを手がけた須貝厩舎の今浪隆利厩務員(64)が30日、栗東トレセンで厩務員生活最終日を迎えた。65歳の誕生日を迎える9月を前に、6月いっぱいで引退する。この日は普段通りに、2頭の担当馬を世話した。「朝早く出るのは最後とかは感じるけど、いつもと変わらず、いつも通りの気分。ただ厩舎のみんなには朝、『来週から出遅れ言うて電話してくんなよ』とは言うたね」と、笑顔を見せた。

名古屋競馬などを経てトレセン入りし、苦節46年。09年からは現在の須貝厩舎で、名物厩務員として手腕を発揮した。長いようで短いこれまでを振り返り、「思い残すことはないね。感無量。須貝先生のおかげ。ゴールドシップやソダシという馬を預けてくれて。それに応えようと、一生懸命にやってきた。周りのスタッフにも恵まれ、彼らがいたからここまで勝てたね」と、周囲のサポートにも感謝した。

引退後は趣味の温泉巡りなどを楽しみながら、今度は外からソダシや厩舎の馬たちを応援する。「温泉もいっぱい行きたいし、もちろん応援にも行きますよ」。今後はソダシの半弟で白毛のカルパ(牡2、須貝、父モーリス)の応援や、北海道にいるゴールドシップにも会いに行くという。ファンに愛された“今浪さん”が、惜しまれながら厩務員生活の幕を閉じた。