レジェンドが連覇へ-。今週の札幌では“夏の風物詩”、ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)が26、27日の2日間計4レースで行われる。国内外から名手14人が集い、腕を競い合う注目イベント。昨年大会で30年ぶり2度目の優勝を飾った武豊騎手(54)がインタビューに応じ「もちろん優勝したい」と連覇への強い意欲を示した。【取材・構成=藤本真育】

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-今年もワールドオールスタージョッキーズ(以下、WASJ)の出場が決まった

武豊騎手 毎年出るのが目標だからね。今年は選ばれないかなと思っていたけど、選出してもらった。すごく楽しみにしている。

-昨年は見事に優勝

武豊 結果を出せて良かった。30年ぶりだよ(笑い)。本当に2位が多いから(計8回)、こうやって1位を取ることができてうれしかった。特に毎年思うのが、とにかく(4戦の)どこかで1勝はしようということ。昨年はメイショウさんの馬(メイショウツツジ)で、最初のレースを勝つことができたし、その点も良かった。本当は第4戦(カフジアスール2着)も勝ちたかったんだけどね。

-WASJは他のレースとは違うものなのか

武豊 WASJに限らずに他の全てのレースで、もちろん勝ちにいってるし、やること自体は変わらない。けど、やっぱりどこかでいいところを見せてやろうという気持ちがある。1ポイントでも多く取るためにどうするかを考えて乗るし、そこは少し違うところ。WASJは札幌の夏の大きなイベントとして定着しているし、特別感もあるよ。

-世界や地方のジョッキーと対戦する

武豊 それも楽しみのひとつだよね。ただ、コース形態や馬場状態を把握しているJRAのジョッキーが有利なのは確か。僕も何回も出させてもらっているし、4レースを戦って、ポイントを加算していく、このシリーズのコツみたいなものはつかんでいるかな。

-最初の優勝は92年

武豊 懐かしいな~。2位のパット・デイ騎手はアメリカのレジェンドだった。今もよく覚えているよ。

-今年は連覇がかかる

武豊 もちろん優勝したい。昨年もいい結果を出せたし、今年も、という思いはある。とにかく(4レースで)1つは勝ちたいし、(最後も)勝って優勝を決めたいね。

◆WASJ(ワールド・オールスター・ジョッキーズ) 87年から14年までワールドスーパージョッキーズシリーズとして、秋にJRAの各地の競馬場で行われていた。15年から現在の名称、夏の札幌開催になり、チーム対抗(JRA対海外&地方)も開始。出走馬はハンデキャッパーによりA~D評価にグループ分けし、各騎手の騎乗馬が公平になるように振り分けられる。個人戦(優勝賞金300万円)に加え、出場騎手をJRA選抜とWAS(外国騎手・地方競馬代表)選抜に分け、チーム合計得点を競う団体戦(優勝チームに賞品)も行う。全4戦で各レースともに1着30点、2着20点、3着15点、4着12点、5着10点、6着8点、7着6点、8着4点、9着2点、10着以下1点が与えられる。

◆昨年VTR 第1戦は武豊騎手が6番人気メイショウツツジで差し切り。第2戦は川田騎手がサクラトゥジュールで勝利。第3戦は松山騎手がメンアットワークで1番人気に応え、第4戦はバシュロ騎手が8番人気アインゲーブングで制した。武豊騎手が1着、3着、除外、2着の計71点で優勝。2位は59点の川田騎手、3位は58点の松山騎手。

◆WASJ最多優勝騎手 2回が最多で、武豊(92、22年)、横山典(95、09年)、A・スボリッチ(04、06年)、柴田善(99、03年)、O・ペリエ(98、00年)、岡部(90、93年)の6人が並んでいる。