4月2週目の拙稿でケンタッキーダービーの主要前哨戦のスピード指数(イクイベース社によるスピードフィギュアー=ESF)を紹介しました。今年はレネゲイドが差し切ったアーカンソーダービー(107)と、ファ-ザーアドゥが後続を11馬身ちぎったブルーグラスステークス(107)の2つが群を抜いた数値を残していて、これに西地区のサンタアニタダービー(100)と、ケンタッキーのターフウェイパーク競馬場で行われたジェフルビーステークス(99)が続いています。


3/21 G3ジェフルビーステークス 勝ち馬フルエフォート ESF99 2着馬スタークコントラスト

3/21 G2ルイジアナダービー 勝ち馬エマージングマーケット ESF96 2着馬パブロヴィアン

3/28 G1アーカンソーダービー 勝ち馬レネゲイド ESF107 2着馬サイレントタクティック

3/28 G1フロリダダービー 勝ち馬コマンドメント ESF97 2着馬ザプーマ

4/4 G1ブルーグラスS 勝ち馬ファーザーアドゥ ESF107 2着馬オッティンホー

4/4 G1サンタアニタダービー 勝ち馬ソーハッピー ESF100 2着馬ポテンテ

4/4 G2ウッドメモリアルS 勝ち馬アルバス ESF89 2着馬ライトトゥパーティー

筆者はこの4つのレースの勝ち馬の中から、ダービー馬が出るのではとにらんでいます(ジェフルビーステークスのフルエファートは出走を取消しました)。

ポイントとなるのは、勝負どころとなる3コーナーから4コーナーにかけての脚力です。

そこでそれぞれの馬の瞬発力と直線でのスピードを見るために、各レースの向正面600メートル通過地点から800メートル通過までスプリットタイムと、上がり200メートルのタイムを比較してみました。

ブルーグラスステークス 24秒84(12秒95)・・・ファーザーアドゥは3番手から上昇、直線で突き放す

サンタアニタダービー 25秒05(12秒85)・・・ソーハッピーは3番手からトップに立って直線で差を開く

アーカンソーダービー 25秒34(11秒84)・・・レネゲイドは7番手から3番手に上がり、直線差し切る

ジェフルビーステークス 25秒61(12秒99)・・・フルエフォートは5番手から一気にトップを奪って優勝

勝負どころで最も速い脚を使えていたのはブルーグラスステークスのファーザーアドゥでした。本番でもこの脚が使えれば有力ですが、直線での決め手比べとなるとレネゲイド有利が浮かび上がってきます。2頭の主戦だったイラッド・オルティスJr騎手がレネゲイドを選んだことも、この裏付けになりそうです。

ファーザーアドゥは前走同様に3コーナー手前から上がっていって、直線では先頭に立っていることが予想されます。代わって手綱を握るジョン・ヴェラスケス騎手はケンタッキーダービーに3勝の名手だけに、仕掛けどころは心得ています。

ソーハッピーは前走で1800メートルを克服しましたが、スプリンターのランハッピーの産駒で、距離延長には一抹の不安あり。これが杞憂に終われば、好勝負して不思議ありません。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2026年4月24日現在