22日に現役引退、種牡馬入りが発表されたシュネルマイスター(牡5)を管理した手塚貴久調教師(59)が23日、同馬にねぎらいの言葉とエールを送った。

20年9月のデビューを皮切りに、全17戦を走り、5勝をマーク。3歳時の21年にNHKマイルCを制しG1馬の称号を得た。その後は21年毎日王冠、23年マイラーズCとG2を2勝。19日のマイルCS・7着がラストランとなった。

手塚師は「なかなか最後は言うことを聞かずに苦労したこともあったけど、本当によく頑張ってくれましたよ。外国産馬は早熟と言われるけど、5歳までしっかりと走ってくれましたね」と感謝の言葉を並べた。

父キングマンはアイルランド、イギリス、フランスでG1を制し、母セリエンホルデはドイツオークス馬で「Sライン」と呼ばれる名牝系に属する。

師は「血統的にも日本馬の血が入っていないし、何でも付けられるよね。距離もマイルだけじゃなく中距離もいけるし、脚元も丈夫だったね。ポテンシャルは秘めていると思いますよ。2、3歳の頃は男っぽくなかったけど、4、5歳でだいぶ男っぽくなったので、いい旦那さんになれるんじゃないかな。子どもたちが楽しみですね」と、第2のステージでの活躍に願いを込めた。