今年の注目新種牡馬を紹介する。
パンサラッサ
父ロードカナロア
母ミスペンバリー(モンジュー)
■けい養先 アロースタッド
■戦績 27戦7勝
■主な勝ち鞍 21年福島記念、22年中山記念、ドバイターフ、23年サウジC
■種付け料 受胎条件300万円
類いまれなスピードとスタミナを武器に芝ダート双方で海外G1・2勝を挙げた個性派の中距離ランナー。5歳時のドバイターフでG1初制覇を成し遂げ、6歳時には3歳12月以来となるダートのサウジCを鮮やかに逃げ切り、世界最高賞金1000万ドルを獲得。世界をあっと驚かせた。その2走前天皇賞・秋で1000メートル通過57秒4のハイラップを刻み、世界最強馬イクイノックスをゴール寸前まで苦しめたことも高い評価を受けている。サンデーサイレンスの血を持たない、いわゆる「非サンデー系」という血統背景も生産者らから支持を集めそうだ。
<現役時代に管理した矢作芳人師>
パンサが生まれ故郷に戻ってきました。やはりこの馬と言えばドバイターフ、そして記憶にも新しい昨年のサウジCだと思うのですけれども、自分としては、日高の馬で、日本人の、それも少し落ちかけたベテランジョッキーで勝てたことが、何よりの誇りであります。とにかく売りはオールマイティーかなと考えています。脚質だけはオールマイティーではありませんでしたが、芝では未勝利戦の不良馬場で大差勝ち。そしてイクイノックスに惜しくも敗れた天皇賞・秋では、ああいう高速馬場でもスピードを見せてくれました。(未勝利戦で)不良馬場を大差勝ちした時に、この馬で凱旋門賞に行きたいなと考えたものです。血統的にも父は言わずと知れたロードカナロア。そして母系はモンジュー。ハイエステイト(母の母の父)とさかのぼるヨーロッパの底力があるということで、おそらく1200メートルのスプリンターから、2400メートルのクラシッククラスまで、さまざまな産駒を出してくれるのではないかと期待しています。産駒が生まれた時には、(以前管理した)モズアスコット、コントレイルと同様に、できる限り見に行きます。また、僕なんかよりも大きなバックアップがあります。世界的に数多くの競走馬、繁殖牝馬を所有している、ユーロングループが、パンサラッサを全面的にバックアップしてくれています。優秀な繁殖牝馬を持ってきてくれる以外にも、産駒を積極的に買い入れてくれるという約束をいただいています。ぜひ、皆さんパンサラッサの子どもを僕に見せてください。よろしくお願いいたします。
<ドバイターフ、サウジCなどで手綱を取った主戦の吉田豊騎手>
いろいろな経験をさせてもらって、本当にありがたい気持ちしかありません。(産駒には)持っているスピードと、いろいろな競馬場に行っても、のまれない精神力の強さや、最後まで諦めないという根性を受け継いでほしい。パンサラッサの子どもたちにも関われる騎手でいたいと思います。

