【リヤド(サウジアラビア)=木南友輔】レッドシーターフハンデキャップ(G3、芝3000メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)は一昨年のステイフーリッシュ、昨年のシルヴァーソニックに続く日本馬3連覇がかかっている。総賞金はサウジCに次ぐ250万ドル(約3億7500万円)。今年は日本から4頭が参戦する。

アイアンバローズ(牡7、上村)は昨年のステイヤーズS覇者。有馬記念は11着に敗れたが、21年ステイヤーズS2着、22年阪神大賞典2着など、日本を代表するステイヤーの1頭だ。今回は3番目に重い61キロのハンデを背負い、14頭立て5番枠からスタートする。

サウジ入り後は20日にダートコースで追い切りを行い、22日はふたたびコースで元気な姿を見せた。朝食会に参加した猪熊広次オーナーは「状態はすごくいいと聞いています。お兄さんのパレスマリスが日本にやって来て、弟のジャスティンパレスも活躍しています。アイアンバローズも昨年の秋から調子がいいですし、サウジ、ドバイ(ゴールドカップ)でいい結果を出してほしいです」と愛馬への思いを語る。

上村厩舎は昨年40勝を挙げた栗東のトップステーブル。上村師も「ここまで問題なく調整できています。(5番枠は)いいんじゃないですか。(サウジの芝は)日本より硬そうな馬場をしていますが、アイアンバローズはこなしてくれると思います」と期待を寄せた。

頼もしいのは、「ステイゴールドの血」だ。一昨年ステイフーリッシュはステイゴールド産駒で、昨年シルヴァーソニックはステイゴールドを父に持つオルフェーヴルの産駒。海外、そして、レッドシーターフハンデキャップにめっぽう強い「黄金旅程」の血が騒ぐか。