いざ、厩舎初となるクラシックロードへ-。開業3年目の矢嶋大樹調教師(46)が素質馬ポルフュロゲネトス(牡、父サトノダイヤモンド)を京成杯(G3、芝2000メートル、18日=中山)へ送り出す。

520キロ超えの恵まれた馬体は筋肉に張りが出て大物感十分。14日の最終追い切りでは迫力満点の動きを見せ、手応えをつかんでいる。

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重厚感ある好馬体を巧みに操り、ポルフュロゲネトスが躍動した。最終追い切りは美浦ウッドコースの3頭併せ。中央に入り、道中はしっかり前との距離を保つと、ラストはこの馬らしいパワフルなフットワークを繰り出し、6ハロン84秒7-11秒8(馬なり)でまとめた。

終始余力を持ちながら内フォーディアライフ(障害未勝利)に併入、外オールマイデイズ(古馬2勝クラス)には2馬身先着を果たした。矢嶋師は「先週しっかりやっているので時計は求めず、馬のテンションを確かめる意味で真ん中に置いた」と追い切りの狙いを説明。「だいぶリラックスして走れるようになっているし、動きも良かったと思う。まだ成長待ちの面はありますが、前回より上向いていると思います」と上積みも感じ取る。

同舞台の前走葉牡丹賞はスムーズにいかない中でも地力を示した。残り100メートル付近まで四方をふさがれ、だいぶ追い出しを待たされたが、軽く促す程度で鋭く反応し、2着争いから抜け出した。師は「狭くなってもったいなかったが時計勝負に対応したのは自信になったし、すごく力がある馬だと確信しました。自分から息を入れられるし、勝負どころでも動ける。レースセンスの高さ、馬体も言うことない」と彼の能力を信じて疑わない。

将来有望な骨っぽい好メンバーが出そろった。中でもかつて調教助手として腕を磨いた手塚久厩舎が送り出すソラネルマンは師にとって気になる存在だ。「手塚先生のすごさも知っていますし、胸を借りるつもりで挑戦します。こうして重賞の大きい舞台で戦えるのは純粋にうれしいですね。フィエールマンの子に挑めるのも縁を感じます」と思いを明かす。「ここで勝負になるようなら皐月賞も見えてくる。出走できるよう賞金を加算したい」。開業初の重賞制覇にクラシック参戦へ、夢の広がる走りを愛馬に期待している。【井上力心】