阪神西勇輝投手(30)が先発し、5回6安打2失点にまとめた。

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西勇は開幕に向けて、メドが立った。今季初実戦となった5日のソフトバンク戦は、コントロールできずに球数を要していた。ぜんそくによる離脱で、出遅れというものを感じたが、この日は内外角に投げ分けながら抑えるという彼の持ち味が出た内容だった。特に2回の内川に対しては、インサイドの厳しいコースにシュートを投じ、三振を奪った。調整遅れという面は見せずに、思ったところに球を操っていた。首脳陣を安心させる投球だった。

藤浪を開幕投手に指名し、西勇は2カード目初戦となる広島戦(マツダ)に向かうが、広島に対し、相性が抜群にいい。その後は中5日で巨人戦(甲子園)、中6日で再び広島、巨人との対戦になるだろう。調整が順調であることを確認できたのはプラス材料だ。藤浪がチームに勢いをつけられれば、おもしろい展開になる。(日刊スポーツ評論家)