セ・リーグは「阪神だけが目立って、それ以外のチームは一体どうしたんだ?」と思わせる戦況になっている。阪神は普通に戦っているのに、相手がミスをしてくれる。その現象も「阪神には簡単には勝てない」と感じさせているプレッシャーかもしれない。

阪神はここまで勝っている余裕がゲーム運びに表れている。高橋の先発も、このDeNA戦に合わせて投げさせなくてもよかった。もっと先のポストシーズンぐらいに最良の状態にもっていって、大事なシチュエーションで投入したい思惑があるのではないだろうか。

今シーズン2試合目の登板になった高橋は、前回(7月15日対中日)に続いて見たが安定感があった。前にも論じたが、ストレートで真っ向勝負をしていた左腕は、変化球を低めに集める投球をするようになった。イメージチェンジしたといえるだろう。

どのボールも平均点以上で、ばらつきが少ない。大崩れしないし、狙ったところに投げてくるから捕手の坂本もリードがしやすかったはずだ。初登板は慎重になって当然だったが、今後はもう少し大胆に投げ込んでもいいだろう。

それにしても阪神のピッチャーは、先発も、リリーフも制球力が高い。前日26日の才木も、この日の高橋もそう。コントロールに不安材料があるピッチャーが少ないのが、他球団を上回る特長といえる。

先発は何とでもなるだろうし、投手力を前面に押し出し、ワンチャンス、ツーチャンスで点を取って勝つ。1つ、2つ負けてもダメージを受けないから焦りも感じない。他球団はもっと状態を上げないと、阪神といいゲームはできないし、ペナントレースが色あせかねない。(日刊スポーツ評論家)

阪神対DeNA 今シーズン1勝目を上げた高橋(撮影・上田博志)
阪神対DeNA 今シーズン1勝目を上げた高橋(撮影・上田博志)
阪神対DeNA 阪神先発の高橋(撮影・上田博志)
阪神対DeNA 阪神先発の高橋(撮影・上田博志)
阪神対DeNA ヒーローインタビューを受ける高橋へボードを掲出するファン(撮影・加藤哉)
阪神対DeNA ヒーローインタビューを受ける高橋へボードを掲出するファン(撮影・加藤哉)
阪神対DeNA お立ち台でガッツポーズをする高橋(左)と坂本(撮影・上田博志)
阪神対DeNA お立ち台でガッツポーズをする高橋(左)と坂本(撮影・上田博志)