ご当地アイドル、ご当地グルメ、ご当地ソング…。「ご当地」という言葉は、日常生活の中でよく耳にするようになった。DeNAラミレス監督は3日の阪神戦(甲子園)後の囲み取材で「阪口に春ごろ『甲子園で投げたことあるの?』と聞いたら、彼は『あります。すごくいい投球ができました』と言った。だったら、デビューは甲子園の方がいいだろう」と2年目右腕の起用を説明した。

17年ドラフト3位の阪口は北海(北海道)3年夏、甲子園に出場した。そこから2年の時を経て、甲子園でプロデビュー戦を果たした。初勝利こそ逃したが、5回2安打無失点と堂々たる投球だった。春ごろに指揮官と交わした何げない会話-。19歳はマウンドで証明した。

「ご当地ピッチャー」は、まだいる。14年ドラフト7位右腕の飯塚だ。昨年4月17日の巨人戦。飯塚は地元・新潟のマウンドに立った。5回2/3を2失点で惜しくも凱旋(がいせん)勝利を逃したが、新潟・上越出身、日本文理と生粋の「新潟人」はハードオフ新潟に詰めかけたファンに成長した姿を見せた。

横浜スタジアム、東京ドーム、神宮、ナゴヤドーム、マツダスタジアム。セ・リーグの試合では、主にそれらの球場が使用される。時に新潟のように、地方のゲームも存在する。また新たな「ご当地選手」が、各地で出て来ることが楽しみだ。【DeNA担当 栗田尚樹】