プロ野球番記者コラム

オリックス山本由伸、先輩山岡は「すごく良い関係」

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:四季オリオリ>

静寂、ミット音、拍手…。オリックス山本由伸投手(21)がマウンドに立てば、その繰り返しだ。シーンとした京セラドーム大阪に「ズドン!」とミット音が鳴る。球審のストライクコールにファンは手をたたき、球速表示を見る。

練習中に談笑するオリックス山岡(左)と山本(2020年3月28日)
練習中に談笑するオリックス山岡(左)と山本(2020年3月28日)

「皆さんが感染防止に取り組んでいただいているおかげで今、僕たちは野球ができています。これからも一緒に戦っていきましょう!」

21歳。飛び出す言葉も、ピッチングも気持ちいい。7月12日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)で、9回4安打1失点と今季初完投で3勝目をマーク。この日は119球で無四球、最速155キロを軸に多彩な変化球もさえ、自己最多の13三振を奪った。6回1死までは走者を許さずスタンドをしびれさせた。試合後のお立ち台が印象的だった。「お客さんの前で野球をするのが久々だったので、少し緊張したんですけど、1球1球温かい拍手をいただいて、本当に良いパフォーマンスができました」。周囲への感謝を常に忘れない。「ファインプレーで助けてもらって、野手に支えてもらってできた1勝だと思います」。思ったことを、自然と言葉にできる。

試合前にブルペンで投球を受ける瓜野ブルペン捕手は「由伸は全部のボールが速い。変化球もストレートじゃないかと思うぐらいに速いし、威力がある」と証言する。その言葉の通り、山本は日頃から「真っすぐがあっての変化球で、変化球あっての真っすぐ。両方の関係性があるので、精度を上げていけたらなと思う」と全ての部門でレベルアップに励んでいる。

左脇腹を痛めて離脱した山岡の思いも背負う。山本にとって山岡は、普段の練習から行動を共にする同期入団の先輩。学ぶことは多々ある。

「ピッチングスタイルは違うんですけど、山岡さんが投げる試合は毎試合(映像を含めて)見ていますね。練習でも投球フォームの話だったり、相手チームを対策する話など。すごく良い関係だなと思っています」

先発2枚看板がそろえば、勢いに乗れる。チームは最下位に沈むが、楽しみは多い。【オリックス担当=真柴健】

おすすめ情報PR

野球ニュースランキング