プロ野球番記者コラム

かなわずもトモミーに届く平良のFollow Me

<とっておきメモ>

西武の左腕・高橋朋己投手(31)が、現役引退を決めた。20日、会見を行った。プロ8年間で、西武の守護神を担いながら、何度も大けがに見舞われた浮き沈みの激しかった選手人生に終止符を打った。

引退会見を終え、花束を手に球団事務所を後にする西武高橋朋(撮影・足立雅史)
引退会見を終え、花束を手に球団事務所を後にする西武高橋朋(撮影・足立雅史)

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今季、高橋朋己の登場曲がメットライフドームで何度も流れた。かつて使っていたE-girlsの「Follow Me」を、後輩の平良が使用したからだった。理由はもちろん、先輩の復活を願ってのこと。平良は「昔の映像を見ていたら(高橋)朋己さんが使っていた。帰って来るまで使わせて下さいってお願いしました。戻ってきた時には、お返しします」。かなわなかったが、かわいい後輩の心意気は高橋朋の胸にしっかり届いていた。

愛称は「トモミー」。底抜けの明るさと大声が代名詞で、目で確認しなくても、あの“だみ声”が聞こえれば、どこにいるか一発で存在を確認することができた。育成契約となった昨季「1年勝負」を誓ったが、なかなか状態が上がらなかった。「投げられる姿を見せないと」と、万全ではないが急ピッチで仕上げ9月のフェニックスリーグで登板。「全然真っすぐのスピードが出ませんでした」と笑って話す明るさの裏で、必死にもがいていた。

2年目のチャンスをもらい、昨オフの契約更改で球団から「43番はお前につけてもらいたいんだ」といわれ、復活を期して最後まで走り抜いた。人に好かれ、人を笑顔にするその姿は、ユニホームを脱いでも、きっと変わらないだろう。【19~20年西武担当=栗田成芳】

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