第27回U-18(18歳以下)ワールドカップに出場し準優勝した高校日本代表が一夜明けた7日、大阪市内のホテルで解団式を行った。

 代打出場した8月30日のオーストリア戦で左ひざに死球を受け、ひびが入った東海大相模・豊田寛外野手(3年)は、一塁コーチャーとして大会を全うした。「骨を折ったのは初めてで…。せっかく選ばれたのに悔しかったです。でも、コーチャーをやって見えたこともありました」と振り返った。そのうちの1つが「打席の雰囲気」だった。「打ちそうな打者からは雰囲気が伝わってきた。津田とか、(杉崎)成輝がそうでした。自分もこれから打席に入る時、一塁側から見たことを意識しようと思いました」。

 2次リーグのキューバ戦では、打球が当たった球審にコールドスプレーをかけるため、痛めた左足をひきずりながら懸命に本塁へ駆け寄った。「痛くて走れないんですけど、甲子園(のグラウンド)で歩くなんて考えられなかった」。西谷浩一監督(45)の「ベンチ外でもやれることはある」という言葉を体現し、日本の高校球児らしい、あるべき姿を見せた。