最速150キロ右腕、創志学園(岡山)高田萌生投手(3年)が、甲子園デビューを1失点完投で飾った。この日は最速149キロをマークするなど、5-1で東海大甲府(山梨)に快勝。今秋ドラフト候補が、11年春以来2度目の出場となったチームを甲子園初勝利に導いた。

 高田の各スカウト評は以下の通り。

 <阪神畑山球団統括スカウト補佐> やはりいい投手。投球のリズムが松坂投手を思わせる。しっかり腕も振れるし、球に力もある。投球に強弱をつけていければ、また違う投球ができる。

 <DeNA吉田スカウト部長> スライダーが良かった。投球フォームができあがっている。体を鍛えればもっと良くなる。

 <巨人山下スカウト部長> 後半は切れがあって素晴らしい投球だった。腕が振れて体幹も強い。(最速)150キロ出るのも納得。

 <ヤクルト小川SD> けん制もクイックも良く、投手としての資質を兼ね備えている。楽しみな投手が出てきました。

 <中日中田スカウト部長> 本来の直球ではなかったが、変化球主体で打ち取って投手としてのセンスの高さを感じた。球速がある投手は直球の調子が良くないと自滅するのが多いけど、切り替えて変化球を選択した。違う一面も見られた。

 <ロッテ永野チーフスカウト> 初回に片岡(元阪神)のようなオープンスタンスの左打者を内角の直球で空振りさせたのを見て、松坂のデビュー戦を思い出した。将来性は(今大会で)一番あるんじゃないか。