23日開幕のセンバツに出場する静岡が20日、兵庫県三木市の関西国際大室内練習場で約3時間の練習を行った。19日の午後から雨が降り続き、予定していた大阪の豊中ローズ球場が使用できず、バスで1時間かけての遠征となったが、気温も低い中、選手たちは生き生きと動き回った。

 今春から7番に座る加茂翔太内野手(3年)が打撃練習で快音を響かせた。「バッティングは冬からずっといい感じにきています」と充実した表情。昨秋の新チーム発足時は3番。県大会以降は9番に定着していたが、次第に調子を上げて7番に昇格。前日19日の太成学院大高(大阪)との練習試合でも二塁打を放つなど実戦でも結果を出してきた。栗林俊輔監督(45)も「振れているし、けっこう塁に出てくれる。足やお尻回りも太くなりましたね」と期待を寄せる。

 静高ナインは雨天時の調整法も心得ている。「東海大会を思い出します。経験を生かし、しっかり準備していきたい」と加茂。昨年10月の東海大会では雨天順延が続き、社会人の新日鉄住金東海REXの室内練習場を借りて調整し、連覇を飾った。今日21日には開幕前、最後となる練習試合が予定されるが、雨のため行えるかは微妙な状況。降り続く雨にも動じず、静高が着実に勝利への準備を進めていく。【鈴木正章】