創成館(長崎)が劇的なサヨナラアーチでセンバツ初のベスト8入りを決めた。

 同点で迎えた、今大会初の延長戦となった10回、2死走者なしから、センバツから3番に抜てきされていた松山隆一外野手(3年)が、バックスクリーン左に打球を放り込み、歓喜のホームを踏んだ。「変化球にうまく反応しました。サヨナラホームランは初めて。打った後、走りながら行ってくれと思った」と言葉を弾ませた。今センバツ2試合目、9打席目で初めてマークした安打が、公式戦初アーチ(通算4本目)となり、人生初のサヨナラアーチ。本人自身も目を丸くした。

 創成館は春夏通じて初の甲子園2勝。稙田(わさだ)龍生監督(54)も「こういう場所でこういう試合ができてうれしい。2番手の酒井がいい投球をしていた。みんなで我慢、我慢と言っていた」と興奮気味に振り返っていた。