昨秋の明治神宮大会王者で、甲子園は春夏通じて初出場の札幌大谷が、初戦を突破した。

初回、先頭打者の北本が左越えに先制ソロを放ち先制すると、1-1の3回1死一、三塁、3番飯田の三ゴロの間に、勝ち越し。投げては背番号17の右横手投げ太田流星投手(3年)が9回4安打1失点と好投した。27アウトのうち、約半分の13個を内野ゴロで打ち取り「狙い通りの投球で勝てて良かった」と喜んだ。

俳優ムロツヨシ好きの“脇役”が主役になった。背番号1で昨秋の明治神宮大会優勝投手の西原とは札幌大谷中からチームメート。中学2年の冬に投手に転向すると「本格派の西原がいるから、目線を変えられるように。自分は脇役でいいので」と最初から横手投げで練習してきた。2月の鹿児島合宿でインフルエンザにかかり41度の発熱。一時離脱も、しっかり状態を戻し、大舞台で結果を出した。2回戦の明豊戦に向け「1人1人に集中して投げたい」と前を向いた。