県大会秋春連覇の佐野日大は、17日に上三川と茂木の勝者と対戦する。秋春夏3連覇を達成すれば、栃木では95、96年、宇都宮南以来の快挙となる。

チームを率いる麦倉洋一監督(47)は、エースとして89年(平元)に同校を初の甲子園出場に導いた。開幕戦に勝利し、夏の甲子園の「平成1号本塁打、初打点、初得点、初勝利打点、平成1号勝利」と初物ずくめの記録をマーク。その後は阪神にドラフト3位指名されるなど、甲子園とは縁が深い。

主将の八ツ代敢大内野手(3年)は「監督との巡り合わせも大切にしたい」と令和元年を意識した。昨夏、準々決勝で作新学院に大敗(1-13)した。あの大敗は忘れない。帽子にスコアを書き、風化させなかった。今年も両校が順当に勝ち進めば、昨夏と同じ準々決勝で対戦する。「昨夏と同じ季節に、同じ回戦で戦うことは縁だと思います」とこれもまた“縁”を大切にしながらも「今年は必ず勝ちます」と、白い歯をのぞかせながら言い切った。【佐藤勝亮】