第102回全国高校野球選手権大会(8月10日開幕、甲子園)は中止されることが15日、分かった。無観客での開催も検討されたが、全国8都道府県で新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が続いており、移動、宿泊を伴う全国大会の開催は困難と判断された。日本高野連が20日に運営委員会を開いた後、発表する見込みだ。

各都道府県大会については、一律中止とはしない。今後、各都道府県高野連が開催可否を協議する。8月の甲子園が中止となることで、各地方大会は8月まで日程に余裕を持たせて開催することも可能となる。

 

★高校野球の主な経過

1月24日 選考委員会でセンバツ出場32校が決定

2月26日 安倍首相が多数の人が集まる全国的なスポーツイベントについて、今後2週間の中止や延期などの対応を要請。日本高野連は3月4日の運営委員会で開催方針を話し合うことを確認

27日 安倍首相が全国の小中高などを一斉の臨時休校にするよう要請する考えを示す

3月4日 選抜大会運営委員会と臨時理事会で、出場校に無観客での実施に向けて準備を要請すると決定。甲子園練習や開会式などの大会行事は中止へ

11日 臨時運営委員会が開催され、史上初のセンバツ中止が決定

3月中旬 各都道府県、地区で春季大会の延期・中止が相次ぐ

25日 沖縄大会が無観客で開幕

4月上旬 春季大会を延期としていた各都道府県で中止相次ぐ

6日 準々決勝まで終わっていた沖縄大会が打ち切り

7日 7都府県に緊急事態宣言発令

13日 北信越大会中止で、全国9地区全てで春季大会中止に

15日 第102回全国選手権大会の第2回運営委員会が5月20日に延期

16日 全国に緊急事態宣言発令

20日 青森大会中止で、47都道府県全てで春季大会中止に

26日 インターハイが中止に。小倉事務局長は「今回の決定に至るさまざまな検討内容を参考にさせていただく」

28日 小倉事務局長が夏の甲子園大会について、無観客開催を検討していると明かす

5月4日 緊急事態宣言が31日まで延長

7日 小倉事務局長が8月10日開幕予定の夏の甲子園大会について、延期は「難しい問題」とコメント。また東京都高野連は、甲子園大会の開催可否にかかわらず東西東京大会開催へ準備を進める基本方針を確認

12日 地方大会で全国で最も早い6月20日に開幕予定だった沖縄大会が開幕を7月以降に変更すると発表

13日 東京都高野連が東西東京大会の暫定日程を発表。7月4日の開幕を11日に延期し、開会式は中止に。