山形県高野連は5日、山形市内で運営委員会を開催し、新型コロナウイルス感染拡大で中止となった第102回全国高校野球選手権大会(甲子園)および同山形大会に代わる独自大会の開催を発表した。

大会名は「山形県高等学校野球大会2020」。阿部稔会長は「甲子園への道はなくなりましたが、3年生が積み重ねてきた努力の確認の場として戦う今大会が、いつまでも記憶に残り、長く語り継がれるような思いを込めて『2020』をつけた」と熱戦を期待した。

同大会はトーナメント方式で7月11日に開幕し、決勝戦は県営球場で8月1日を予定。学業を優先し、土日祝日を利用した日程で行う。村山、置賜、最北、庄内の各4地区で6月26日以降に抽選会を行い、同地区内で1、2回戦を勝ち上がった計16校が7月23日からの県大会に臨む。昨秋県大会4強の鶴岡東、日大山形、東海大山形、山形中央は、3回戦進出でシード扱い。他校は再抽選をして頂点を争う。

試合は延長10回からのタイブレーク制、1週間500球以内の球数制限を導入。登録人数は選手20人(記録員1人は別)だが、3年生が20人を超える3校を配慮し、各試合ごとの登録を可能とした。開会式は行わず、閉会式も簡素化し、優勝校と準優勝校には記念盾の贈呈を検討している。【相沢孔志】