中京大中京(愛知)の高橋宏斗投手(3年)が、智弁学園(奈良)相手に150キロ台連発の圧倒ピッチで、延長10回タイブレークのサヨナラ勝ちを導いた。9回2死からこの日最速の153キロをマークするなど、抜群のスタミナで11奪三振。昨秋から公式戦無敗の28連勝で高校野球を終えた。基本は大学進学希望だが、この日初めて高卒からのプロ入りの可能性も明かした。12球団スカウトの評価は高まるばかりで、秋も注目の的になりそうだ。

   ◇   ◇   ◇

明徳義塾の馬淵史郎監督(64)も高橋を絶賛した。昨秋の神宮大会で完封負けし「直球だけなら高校時代の松坂以上」と話していた指揮官は、この日U18代表監督としてスタンドから視察。「球威はある。中盤以降、外角に投げる直球は素晴らしい。変化球が多いが、真っすぐは終盤で153キロ、かなりのレベル」とうなった。