白岡が叡明との再試合を制し、3回戦に駒を進めた。12日に行われた試合は1-1で6回を終了し、7回表途中で降雨によりコールド。引き分け再試合となっていた。

試合はすぐに動いた。1回、安類拓巳内野手(3年)の犠飛で先制すると、1死一、三塁、佐藤隼太主将(3年)が内角直球を振り抜き左翼ポール際への3ラン本塁打。佐藤は「高校通算でも初めてのホームラン。入るとは思わなかった」と笑顔を見せた。「疲れている投手のため」と意気込んで臨んだ打席だった。

この日先発の谷島雄輝投手(3年)は前日、86球を投げていた。谷島は「朝起きた時には肩が上がらなかった」。そんな谷島に楽をさせようと意気込んで打席に入った。頼れる主将が最後の夏の舞台での初本塁打でエースを助けた。次戦の相手は強豪・昌平。次はエースの番だ。谷島は「勝っていきたい」と力を込めた。