専大松戸(千葉)・吉村京之助内野手(3年)は、家族の言葉を胸に主将を全うした。昨秋、チームメートとのコミュニケーションの取り方で悩んだ。家族が見守る中、父が言った。「それぞれに合った話し方を考えないと、気持ちは通じない。お前も成長できないよ」。

時に厳しく、時に優しく。吉村の言葉がチームをひとつにした。「理不尽なことも言ったかもしれない。自分も苦しかった。ついてきてくれたチームメートに感謝しています」と振り返る。強くチームを率いた吉村。5年ぶりの夏の千葉大会決勝進出を導いた。「このチームで戦えてよかった」。納得の結果が吉村を笑顔に変えた。