学生野球は新型コロナウイルスの影響で春、夏の甲子園大会や大学選手権など数多くの主要大会が中止に追い込まれた。高校野球の代替試合では甲子園出場の夢を絶たれた最上級生を優先起用するチームが多く、下級生は逆風に立たされていたが、畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ=中京大中京)関戸康介(大阪桐蔭)小園健太(市和歌山)森木大智(高知)の4人は高校2年生でありながら既にストレートの最速が150キロを超えている。

大学生は徳山壮磨(早大)三浦銀二、山下輝(ともに法大)佐藤隼輔(筑波大)などが150キロの大台超えを果たし、制球力や緩急の使い分けなどでも注目を集める存在だ。社会人野球も夏に行われる予定だった日本選手権が中止になり、ドラフト候補たちは逆風に立たされている。そんな中で学生時代から注目を集めていた山本龍之介(SUBARU)米倉貫太(ホンダ)森翔平(三菱重工神戸・高砂)たちが順調に成長を続けている。

野手では今年のドラフト候補、加藤翼(帝京大可児)の149キロをライトスタンドに放り込んだ阪口楽(岐阜第一)が高校生の筆頭注目選手。それに続くのが吉野創士(昌平)徳丸天晴(智弁和歌山)の右打者だ。大学生では、正木智也(慶大)のフルスイングから放たれる打球が圧倒的。社会人では、大学時代から投打二刀流で話題を集めた菅田大介(JR東日本)が社会人になっても強豪チームの4番に座り存在感を発揮している。(ベースボールライター)