星林(和歌山)が初戦で和歌山南陵を8-1の8回コールドで破った。

2日前に先発を言い渡された背番号9の右腕、榎本壮我投手(2年)が8回4安打1失点で完投。6回は1点を返されなお無死満塁のピンチを迎えたが、2三振と三ゴロでしのぎ「緊張で全身が震えていた。伊東(太希捕手=3年)さんを信じました」と汗を拭った。元侍ジャパン監督で現ソフトバンクの小久保ヘッドコーチの母校。榎本は和歌浦小時代に「第11回小久保裕紀杯野球大会」で優勝している。偉大な先輩からもらった「野球を楽しむ」という言葉を忘れず、90年夏を最後に遠ざかる甲子園へ突き進む。