ド派手な全国デビューを飾った1年生スラッガー、花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手は、高知との2回戦に「3番一塁」で先発出場。早速、先制適時打を放った。

1回1死二塁で迎えた第1打席。カウント1-1から、外寄りの緩いカーブを踏み込んでとらえた。打球は深めに守っていた中堅手の手前で弾み、貴重な先制点をもぎ取った。「先制点がほしかった場面で、打つことができたのでチームに貢献できたと思います」と胸を張った。

第2打席は3-1で迎えた3回1死一塁。カウント0-2と追い込まれてからの3球目。見逃せばボールになりそうな、外角低めのカーブを中前へとはじき返した。

5-2で迎えた5回無死の第3打席は遊ゴロに倒れ、今大会7打席目で初めて凡打に終わった。

4点リードで迎えた第4打席は7回2死二塁の好機だったが、チェンジアップをひっかけて一ゴロに打ち取られた。

6-2で迎えた第5打席は9回1死一、二塁の好機。カウント1-1から直球を打つも、大飛球の左飛に終わった。

開幕試合となった、前戦20日の国学院久我山(東京)戦では1回2死から高校通算48号となる先制ソロを右翼席へ放つなど、1打数1安打3打点の活躍だった。「初戦の結果から変化球中心でくると思ったので、しっかり対応しようと」の意識を持って高知戦に臨み、放った2安打ともに変化球打ちだった。

23日の準決勝では広陵(中国・広島)と対戦する。「チームが勝てればそれで良い。自分たち(花巻東)らしい野球をして、勝ちに対する思いを背負って戦いたい」と意気込んだ。