仙台育英(宮城)が最速145キロ左腕2人の継投で、準優勝した15年以来7年ぶりの4強を決めた。地方大会含めて今夏初先発の斎藤蓉投手(3年)が5回1安打無失点、5奪三振、1死球でゲームメーク。2番手の背番号「1」、古川翼投手(3年)は4回6安打2失点(自責1)で試合を締めた。

斎藤蓉が初回から快投した。まずは先頭を三ゴロ。後続に死球を与えたものの、二-遊-三の併殺打で無失点スタートを切る。2、3回はそれぞれのイニングで先頭から2者連続三振。4回まで無安打投球を続けたが、5回無死走者なしから右前打を運ばれ、初安打を許す。それでも後続を遊-二-三の併殺打と遊ゴロに打ち取り、5回71球でお役御免となった。

準決勝進出に貢献した。斎藤蓉は「前回は悪いところである四球が2個出た。今日は死球が1つでも、四球がなかったので、わりとよかったと思います」。愛工大名電の強力打線を1安打に封じ「球威で押すよりはコントロールで内野ゴロの山が築けてよかった」と振り返った。