江越の名前がコールされると、東京ドームの虎党が沸いた。阪神ドラフト3位江越大賀外野手(22)が「7番中堅」でプロ初のスタメン出場だ。巨人先発高木勇との「ドラフト3位ルーキー」対決は3打数無安打でプロ初安打はお預けとなった。
「初めは緊張しました。でも途中からはいつも通りにできました」
テレビで見ていた東京ドームで、最初から最後までグラウンドに立ち続けた。打率1割9分2厘と低調な大和に代わり、ルーキー外野手の出番がやってきた。この日、先発出場が言い渡されると緊張感が高まっていった。
長崎県南島原市。江越家のテレビはいつも巨人戦のナイター中継が流れていた。自然と巨人ファンになった。幼いときは、3度本塁打王に輝いた松井秀喜の長打力に憧れた。プロの世界を目指し駒大で汗を流した時期は、長野の3拍子そろったプレースタイルを目標にした。タテジマに袖を通した江越は野球のルーツともいえる巨人を相手に先発デビューした。
ルーキー対決は2三振を喫し「真っすぐにキレもあったし、スライダーも大きく曲がった。絞りきれなかった」と悔しさをにじませた。しかし、フルスイングは最後まで貫いた。「1試合出たことで最初より楽になると思う。結果はもちろん出したかったですけど、自分の中では準備できた。次に生かしたい」。明日7日は本拠地甲子園で開幕。聖地のスコアボードに待望のHランプを点灯させる。【宮崎えり子】
▼ドラフト3位江越がプロ初のスタメン出場。阪神の新人野手では昨年、梅野が捕手として67試合に先発して以来。外野手に限ると、12年伊藤隼の14試合以来3年ぶり。



