お立ち台に上ったヤクルトの背番号66が、神宮の温かい歓声に包まれた。今季初先発で初勝利の新垣渚投手(34)は「やっと勝てました」と胸をなで下ろした。移籍初勝利は、13年8月20日以来となる597日ぶりの白星。5回までに8安打を浴びたが、2失点で切り抜けて降板した直後に味方が逆転してくれた。「打ってくれたみんなのおかげです」と謙虚に喜んだ。
この登板にかけていた。ソフトバンク時代の04年に最多奪三振を獲得するも、移籍1年目の昨季は3試合で0勝2敗。「今年は背水の陣。進退をかけてやっていきたい」と並々ならぬ覚悟で挑んでいた。自らの意思で背番号を変更。昨年の45から、元ソフトバンクの斉藤和巳氏がつけていた「66」に変えた。尊敬する人物の番号を背負うことで、気持ちを奮い立たせた。同氏あての年賀状には「66をつけさせてもらいます」と記した。自らに責任を課し、挑んだマウンドで一発回答。「66はずっと憧れの番号でした。ここを僕の新たなスタートにしたい」。勝利にも浮かれず、さらなる高みを目指していく。
チームは、開幕から12試合連続の3失点以下でセ・リーグ記録をさらに伸ばした。真中監督は「先発が頑張るので、救援もいい緊張感で投げられているのでは」と分析する。新垣は今日10日に1度登録を抹消するが、真中監督は「先発ローテに何かがあった時に、こうした投手が控えてくれるのは心強い」と感謝。投手陣は盤石で打線も勝負強い。この快進撃は簡単に止まりそうにない。【松本岳志】



