ソフトバンク工藤公康監督(51)が「ネアカ野球」のススメだ。10日にヤフオクドームで全体練習を行った。33イニング連続無得点で打線の調子はどん底。それでも、指揮官は明るかった。

 「選手は全然暗くなんかないよ。一番ダメなのは、監督やコーチが難しい顔をして教えること。だんだん選手も暗くなる。どのチームも打てない時はあるよ」

 この日も積極的に選手とコミュニケーションを図った。特に開幕から調子の上がらない本多、今宮にはこんなアドバイスで勇気づけた。

 「楽しくやれよ。凡打したからといって、頭を下げて帰ってくるよりも、ヨシ、次やってやるぞ、と思ったほうがいい。野球は楽しく、明るく、真剣に…だ」

 キャンプイン前日の1月31日に、工藤監督は「消極的な言葉の使用禁止」をナインに通達している。明るく前を向くスタイルは、今こそ必要だ。

 チームにとっては明るい材料がある。今日11日の日本ハム戦が行われる鹿児島県立鴨池球場はホークスと相性がいい。福岡出身の本多は鹿児島実で高校時代を過ごした。過去3試合で13打数7安打。「楽しんでやりたい。特別な雰囲気があるし、お世話になった方の前でいい結果を残したい」。松田も12年に満塁弾を放つなど12打数5安打5打点と好成績。「寒くないので、全身でがんばる」と意気込んだ。先発摂津も同球場2連勝中で好データがそろっている。

 厳しい寒さに苦しんだ仙台遠征は過去の話。熱男の復活で、トンネルを脱出する。【田口真一郎】

 ◆工藤監督の方針 1月23日の監督・コーチ会議で「試合中のガム」「ツバ吐き」「言葉の禁止」を全スタッフに通達。「言葉の禁止」については「できません」「分かりません」「しようがない」の3つのNGワードを設定した。キャンプ地の宮崎入りした1月31日には、1、2軍合同ミーティングで選手に「ガム」「ツバ吐き」「消極的な言葉の使用」禁止を通達。髪形やヒゲにも注意を払うように要望した。