2枚目の「岩」もピリッとしなかった。0-0で迎えた3回だった。阪神先発岩本輝投手(22)は先頭の中日大島にカウント1-1からの3球目、内角へのスライダーを右翼スタンドへ運ばれた。岩本はマウンド上で、高々と上がった打球の行方をぼうぜんと眺めていた。しばらく直立不動でピクリとも動かなかった。
1回から毎回、先頭打者を安打で走者を背負うなど苦しい投球を続けた。「先頭打者を出し過ぎてしまいました。そのせいで、すごく苦しい投球になってしまった。野手のみなさんが守ってくれたので、なんとか1失点ですみましたけれども、3人でしっかりと抑えられたイニングがなく、攻撃へのリズムを作るような投球ができず、反省です」と猛省。6回2死二、三塁とピンチをつくり、マウンドを降りた。
大島への被弾を含めて、6イニングすべてで先頭打者を出塁させるなど苦しんだ。毎回の10安打を浴びたが、1失点。完全に砕かれることはなかった。プロ2年目の12年に初勝利した縁起のいいナゴヤドームのマウンドで、粘り強く投げ続けた。
8回に鳥谷の適時二塁打で同点に追いついたため、勝ち負けはつかなかった。21日からの週は4試合のみで、岩本は登板機会がなく今日16日に出場選手登録を抹消される見込み。「対策を考えないといけない。先頭を切ろうと思っていても打たれたわけですから」と次回登板に向けて、策を講じるつもりだ。今季2勝目を目指し、2軍で調整を重ねる。【宮崎えり子】



