工藤ホークスは本塁打のバリエーションも豊富だ。柳田の「破壊弾」から一夜明け、李大浩内野手(32)が「匠(たくみ)の技」を見せた。2回にDeNAモスコーソの内角低めツーシームに体が反応。普通の打者ならば、ファウルか空振りになるコース。見事に腕をたたんで完璧に捉えた。左翼ポール際に飛び込む先制の15号2ラン。「見逃せばボールかな? 少し難しいボールだったけど、うまく振り抜けたよ」と自画自賛だった。

 横浜スタジアムに来ると故郷を思い出す。韓国ロッテの本拠地である社稷野球場は、同球場をモデルに建設された。「韓国の時の本拠地に似ている。だから違和感なく打席に入れたのがよかったよ」。今回の3連戦では初戦の2発を含む3アーチ。郷愁を胸に抱き、バットコントロールは卓越していた。「集中して、調子を維持して打席に入るのが大事だ」。打率4割3分9厘で8本塁打を記録した5月に引き続き、6月も好発進。剛の柳田に、柔の李大浩。球場は壊さなくても、相手投手がマウンド上でパニックを起こしそうな最強のクリーンアップだ。