頼みのエースでも止まらず、巨人は今季ワーストの5連敗となった。首痛で出場選手登録を抹消されていた菅野智之投手(25)が最短10日で復帰し、「日本生命セ・パ交流戦」の日本ハム2回戦で先発した。だが、2回に先制2ランを浴びるなど7回3失点で5敗目を喫した。打線はここ5試合で平均2得点と低調。2位DeNAも敗れて首位陥落はまぬがれたが、投打がかみ合わず、歯がゆい展開が続く。
打球の行方を、ぼうぜんと見つめるしかなかった。菅野は2回1死二塁で、今季1本塁打だった日本ハム近藤に先制2ランを浴びた。ストライク先行で追い込む本来の姿ではなく、カウント2-1から、カットボールが真ん中に浮いた。味方打線の不振は分かっていた。「チームが良くない状態で先制点を取られると後手後手になってしまう。反省しないと」と表情を硬くした。この2点で、試合は決した。
万全で臨んだはずだった。5月31日に首痛で出場選手登録を抹消。先発の軸として登板を1度回避した重大さは承知していた。「迷惑をかけたのが悔しい。前よりいい状態で戻ってくることだけを考えてやってきました」。連敗阻止を託された復帰戦だったが、球が少しずつ狙いからずれた。2回以降は毎回安打を許し守備時間が長くなった。「攻撃へのリズムをつくれませんでした」と唇をかんだ。
打線も菅野を援護できなかった。1番に金城を配すなどオーダーを組み替えたが機能しない。4回1死一、三塁では長野がボール気味の球を強振して3球三振を喫するなど、相手先発の浦野の前に凡打を重ねた。
ベテラン相川だけは違った。若いカウントから積極的に打ち、ボール球は見逃し、2安打2四球で全打席出塁した。5連敗の平均得点は2点。原監督は「あと1本が出ないね」と嘆き、相川だけは「余裕があるというか、自分の間合いで打っている感じがする」とお手本とした。投手はストライク先行で攻める。打者は打つべきボールを、打つ。「自分の間合い」で連敗を止める。【浜本卓也】
▼巨人が今季初の5連敗。交流戦で5連敗以上は13年6月以来、5度目になる。この日は満塁のチャンスで4回に片岡、9回に橋本が凡退。巨人打線は交流戦に入ってから得点圏で111打数25安打、打率2割2分5厘と好機に弱いが、特に満塁は二ゴ、三振、遊ゴ、遊ゴ、二ゴ、遊ゴ、三振、二直、右邪、一ゴの10打数0安打。交流戦では満塁で安打が出ていない。



