一致団結で危機を乗り切った。楽天大久保監督は喜びをかみしめるように言った。「最後の最後も徳俵に足が乗った状態で押されれば出そうなところを、絶対負けないとうっちゃれた。全員が協力してくれた」。予告先発だった辛島が左背中痛のため登板回避。急きょ戸村健次投手(27)を先発にし、5投手の継投で逃げ切った。
出だしから予想外だった。午後2時過ぎに辛島が登板できない状態とトレーナーから連絡が入った。17日には正捕手の嶋が左肋骨(ろっこつ)を骨折。主軸の銀次らも登録抹消となっており、「もう慣れたよ…」と故障者が続く状況に肩を落とした。午後4時過ぎにロッテ伊東監督と審判団に投手の変更を説明。ドタバタの中始まった試合だったが、リリーフ陣が踏ん張った。先発を託した戸村が5回1失点。先発の柱から救援陣強化のため中継ぎに抜てきしたレイも1イニングをきっちり抑えるなど緊急事態を采配で乗り切った。
大久保監督は「全員が感動するくらい集中していた。バッテリー中心の守りで勝てた」と胸をなで下ろした。これで4月28日以来の勝率5割。「勝てる試合を落とさないように続けることが大事」と気を引き締めた。雨降って地固まる。危機的状況から白星をもぎ取った。【島根純】
▼楽天は辛島に代わって先発した戸村が勝利。予告先発の変更で代役投手の勝利は、5月17日に武藤(中日)が吉見に代わって登板した阪神戦で勝って以来8人目。



