左2枚で首位奪取! 阪神が今日23日から始まる広島2連戦(長野、富山)に臨む。3連勝で首位巨人とは0・5ゲーム差。和田豊監督(52)が好調なカープ封じの先陣に送り込むのは岩田稔投手(31)だ。明日24日は能見篤史投手(36)が先発予定。広島に好相性の左腕2人をぶつけ、首位浮上を狙う。和田阪神は地方球場14勝3敗の好成績。武田信玄も上杉謙信もビックリの勝ち戦、いざ出陣!
首位を奪うべく、和田阪神は北東に軍を進めた。山あいを縫う、約5時間の行軍をへて、陣を構えたのは長野だ。勝ちどきを上げるには、ふさわしい舞台だろう。そこは450年ほど前、戦国武将が覇を競った戦場だった。緒方カープと相まみえる2連戦を前に、総大将の和田監督は新大阪駅で語気を強めた。
和田大将 チームとしては、ちょうど(借金が)ゼロになって、ここからが再スタートだと思う。相手うんぬんよりも、いつも言うけど、1つ1つというゲームだよね。
前日21日までのヤクルト2連戦(甲子園)を制して3連勝中。首位巨人に0・5ゲーム差まで迫る。今日23日、敵陣は強敵黒田を差し向けてきた。阪神も陣形を整える。コイ料理は長野の郷土料理なのだ。和田大将が自信を持って送り出す切り込み役は岩田だ。今日23日に先発する。広島戦は今季初登板だが、昨季2戦2勝、防御率1・20の好相性。この日は甲子園でキャッチボールなどを行い「スタイルが変わることはないし、自分の投球をするだけ」と胸を張った。
岩田は前回登板の16日・日本ハム戦で完投勝ちし、上げ潮だろう。相手打線は左打者のシアーホルツ、丸が調子を上げており、これまでいなかった大砲エルドレッドも刀を研ぐ。自信満々に攻め抜くのみ。和田大将も攻撃的に采配を振る。明日24日、富山では能見を先発に立てる。長年「カープキラー」として勇名をとどろかせたベテランだ。4月26日にはマツダスタジアムで完封勝利。昨季も3戦で2勝1敗、防御率1・71と抑えた。しかも、地方球場で3連勝中。富山でも13年6月、中日相手に8回1失点で勝つなど、慣れない足場も気にしない。「もともと、地方球場はどっちかと言えば好き。よく打っているので線にならないようにしたい」と意気込んだ。
和田阪神も地方で圧倒的な強さを示す。和田大将が就任した12年以降、14勝3敗。指揮官は言う。「今年はビジターであまり勝てていない」。ロードは11勝21敗と負け越し、克服すべき点だ。かつて川中島では5度も武田信玄と上杉謙信が火花を散らした。さあ、4月4日以来の単独首位へ。緒方カープとの一騎打ちを制すべく、つわものたちが出陣を待つ。【酒井俊作】
▼阪神の今季広島戦7試合の先発投手は藤浪3度、メッセンジャー、能見が各2度で2勝5敗。広島の左打者には松山(5割8分3厘)田中(4割5分2厘)丸(3割5分7厘)をはじめ39安打、1本塁打を許している。広島の阪神戦総得点46のうち、左打者が合計16打点をマークしている。



