気迫が走った。悔いを晴らすため、日本ハム・ルイス・メンドーサ投手(31)が鬼気迫る表情で右腕を振った。6回0封。中盤4回以降は毎回四球で、自らピンチを招いたが踏ん張った。強打者ぞろいの打線を沈め、西武エースの先発岸に投げ勝った。「本当に良い打線だし、すごい良い投手。ファイターズと相性が良いのは知っていたから、今日は1点も与えられないと思っていたよ」。7勝13敗と大きく負け越した昨季から、来日2年目で最多8勝目に到達。昨年の悔しさを、ついに晴らした。
甘いマスクの裏で、男らしく名誉挽回を狙っていた。先発予定だった19日ロッテ戦は、急性へんとう炎を患い登板回避。急きょ抜てきされた新垣が代役を全うしたが、負い目を感じていた。病院で点滴を打ち、熱が下がり始めるとチームに予定通り登板を懇願。「自分的には試合に行きたかった」。39度以上の高熱にうなされても、使命感はやまなかった。この日、勝利で報いることを強く誓った。「本当に申し訳なかった。結果が出て良かった」。
お立ち台では、新たな決めゼリフも披露した。両手で愛息子マルセロ君を天高く掲げ「アイアム・イクメンドーサ!」と絶叫。自らの名前と、育児に協力的な父親を指す「イクメン」を掛け合わせたユーモアたっぷりの言葉。勝利に沸くファンをさらに沸かせた。「残りの登板、全部勝ちたいよ」。頼もしいパパが正念場のシーズン佳境、力を発揮する。【田中彩友美】



