運命の大勝負は4番福留に任せた。阪神和田豊監督(53)は、明日18日から臨む12連戦を前に福留孝介外野手(38)を休みなく先発でフル参戦させることを明言した。コンディション調整のため今季は7試合先発から外れたが、4番に入って無休で打率3割2分4厘。最後の関門は、4番のバットで突破する。
優勝へ向けて最大にして最後の試練が目の前にやってきた。明日18日のDeNA戦(横浜)から始まる12連戦。だれもが最後の力を振り絞る。そんなチームの姿を象徴するのが4番福留だ。16日、甲子園で行われた指名練習後、福留の起用について問われた指揮官はこう断言した。
和田監督 休ませている時期じゃない。4番打者だしね。頑張ってもらわないと。
一昨年手術した左膝の影響もあって福留はシーズン中盤までは週に1度の割合でスタメンを外れる「休養日」を設けていた。だが、終盤になってからは出場を続けることが多くなり、この12連戦については本人も首脳陣も全試合フル出場することで、意思確認ができているようだ。
福留はこの日、休養日となったが、大型連戦全試合出場の覚悟を問われると、短くこう言った。
「そうだね」
開幕から不動の4番だったゴメスの不振もあって、9月3日広島戦(甲子園)からは福留が4番に座っている。チームトップの19本塁打の長打力、そしてここぞの場面で発揮される勝負強さ。今シーズンは、打線の中でも最も信頼されている存在と言ってもいい。4番に入ってからの打率は3割2分4厘。特にここから各球団がエース級をぶつけてくる厳しい戦いの中で、4番福留抜きの打線では苦しい。3・5ゲーム差の中に4チームがひしめく現状、主砲を休ませる余裕などあるはずもない。
平田ヘッドコーチ それは孝介も覚悟の上だろう。そういう思いでいてくれると思う。
連戦の前半は横浜スタジアム、東京ドームと人工芝の球場が続く。これが膝への負担となる。ここまで突っ走ってきた疲労もあるだろう。それでもチームの状況、首脳陣の思いを理解するベテランは体にムチを打ってグラウンドに立つ。【鈴木忠平】
▼福留がスタメンから外れた試合(途中出場5試合、欠場2試合)で、阪神は2勝5敗。最近2試合(8月13日中日戦、同21日DeNA戦)こそ勝ってはいるが、4月4日巨人戦から8月7日DeNA戦まで5連敗していた。



