阪神江越大賀外野手(22)が、レジェンド級の活躍を誓った。西宮市の球団事務所で18日、契約更改交渉を行い、600万円増の1600万円でサイン。1年目ながら5本塁打をマークした打撃を磨き、来季目標は2桁本塁打。掛布、岡田ら虎生え抜き選手でドラフト入団2年目以内2桁アーチは過去4人しかおらず、外野手では0人。金本監督直々のイジラれキャラも磨き、定位置奪取、そして虎外野陣初の快挙に挑む。
プロで初めて契約を更改した江越は、笑顔で満足度を口にした。「思っているぐらいでした。思い切りのいい打撃と走塁を評価していただいてうれしかったです」。駒大からドラフト3位入団し、出場56試合で打率2割1分4厘、5本塁打、16打点をマーク。その対価は600万円増の1600万円だった。だが金額に満足しても成績には満足していなかった。来季目標を問われ、きっぱり言った。
「打率が2割1分では…。最低2割5分ですね。ホームランは2桁はいきたいです」。数字は一見控えめに聞こえる。だが意外や、新人から2年目以内に2桁弾を放った生え抜きの虎戦士は、4人しかいない。チームで長らく破られていない壁。しかも、外野手では誰もおらず、一時代を築いた新庄剛志も3年目での到達。和製大砲がすぐ開花していない裏返しとも言えるが、江越は来季、最低でも本塁打を倍増させ、定位置をつかむ意味込みだ。
金本監督直々のイジられキャラも高いモチベーションになっている。今月の安芸キャンプでは「駒大も背番号25も新井と一緒やな。似てるな」など毎日のように声をかけられた。新井貴浩といえば、金本監督が阪神での現役時代に散々いじり倒した弟分。その新井が広島に移籍した今、新チームのイジられ役になることは大歓迎だという。
「うれしいですね。その方がコミュニケーションも取りやすいですし質問もしやすい。嫌じゃないです」
学生時代はイジる方だったというヤンチャな22歳が、安芸ではイジられながら打撃の極意を学んだ。今季は豪快なスイングと引き換えに、打撃は安定性を欠いて4度の2軍落ちを経験。確実性アップへ、金本監督からは「頭を動かすな」と、軸がブレない新打法を徹底指導された。「長打力があっても打率が低すぎると意味がないですから」。来季目標の2桁弾と打率2割5分以上へ。オフは直伝フォームをモノにするため、徹底的に振り込む覚悟だ。
「来年は必死にレギュラーを取りにいくだけです。ゴールデングラブも取りたい。(新井さんと)似ているだけと言われないように、結果を残したいです」。レジェンドに並び、新井も超える。近未来の主軸と期待される江越が、16年の大ブレークを目指す。(金額は推定)【松井清員】
▼阪神生え抜きの選手が入団2年目までに年間2桁本塁打を放ったのは、80年に新人内野手の岡田彰布が18本塁打したのが最後。外野を中心に出場した選手の最速は、入団3年目の92年に11本を放った新庄剛志ら。江越が2年目の来季に2桁本塁打を記録すれば、ドラフト入団外野手では球団最速となる。



